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野鳥の撮影
【 鳥が撮りたい 】
「またとんでもないものを選んだねぇ。」
おやじの友人で写真に造詣が深く
各種写真コンテストで入賞していた方の、
私のテーマを聞いた感想です。
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撮りたい写真のテーマが決まらず漠然と撮りまくっていた私は、
バードウォッチングを始めたのをきっかけに野鳥の撮影にチャレンジしようと
決めたのですが、風景写真専門の前述の方に言わせると他のテーマに比べて
生き物、特に野生の鳥はこちらの都合をまったく無視して好きなように
飛んで行ってしまうので厄介この上ない、というご意見でした。
風景写真なら、例えば雄大な絶景に太陽が沈むのを撮る場合、意外なほど太陽の
動きは早くモタモタしていると失敗してしまうのですが、それでも天気が良くて
早くから準備を整えていれば、必ずその瞬間は訪れてくれるわけです。
生き物でも虫なら採集して家でじっくり撮影できるし、動物でも動物園でなら
一日中ねばって決定的瞬間を捉えられるかも知れません。しかし自由に大空を
飛びまわる野鳥では相手が悪すぎだと言うことなのです。
仰る事はまったくもってごもっとも・・・でも鳥が撮りたいんだもん。
【 フィルムカメラ 】
ターゲットを野鳥に絞った私は、撮影機材の調達を開始しました。
一眼レフは持っていますので、まずはレンズです。
というより、ほとんどレンズがすべてでした。特に価格の面で。
レンズは当然、焦点距離の長い望遠レンズ、できれば超望遠と呼ばれるものが
欲しいわけです。オートフォーカス対応になったくらいで今も昔も大差ない
その値段たるや数十万円が当たり前、高いものはもうひとつ桁が上なんですから、
しがないサラリーマンには手も足も出ず、ただ目が飛び出すだけといった代物です。
それでもなんとかして撮りたいもんだから、あの手この手を考えることになるのです。
まず「あの手」は、テレコン。そう望遠レンズとカメラの間に装着して焦点距離を
1.5〜2倍にしてくれるテレ・コンバージョンレンズ(補助レンズ)です。
2倍のものを手に入れて200ミリレンズで使ってみたのですが、焦点距離が2倍になる
かわりに明るさ(F値)が2段落ちるので晴天の日はいいのですが、少しでも曇ると
ファインダーで見る被写体が暗くてピントも合わせにくく閉口してしまいました。
次に「この手」として目を付けたのは、
超望遠なのに安価なレフレックス(反射望遠)レンズでした。
500〜600ミリで太く短く軽い、取り回しは楽なレンズですが、やはり暗いのが難点です。
使い始めた頃は気に入っていましたが、このレンズには避けがたい
欠点があったのです。
空などの単純な背景なら問題ないのですが、葦の原や木の葉などの
複雑な背景の場合、バックのボケが刷毛で円を書いたようにクシャクシャした
感じに描写されて、非常にうるさい写真になってしまうのです。
水面のキラキラした反射なんて全部丸い輪です。
「あの手」も「この手」も、安いという事を除くと短所の方が目立ち、
「やはりものを言うのは金か・・・」といった感じでしたが、他の趣味もあるので
いくらなんでも1本50万円も70万円もするレンズを買う気にはなりません。
ちょうど子供が生まれ家族サービスも多くなり、そもそも赤ちゃんや幼児を連れて
バードウォッチングに行っても、うるさくて鳥なんて近づいて来てくれる
わけもないので、しばらくの間、野鳥撮影から遠ざかる生活になっていきました。
でも野鳥好きはそのままなので、家の近所で見慣れない姿や聞き慣れない鳴き声の
鳥を見かけると、慌てて双眼鏡を持ち出して探すことは度々ありました。
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野鳥の撮影は子供が中学生になって、
家族サービスを免除してもらえる休日が
増えはじめた頃で、デジタルカメラが
主流になってきた時代までお預けでした。
「家族旅行を計画したけど子供達が
ついて来てくれない」と嘆くまでは
まだ時間がありそう・・・ |
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